解答欄




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解説
慣性力の超有名な難問題です。
(1)(2)までは普通の力のつり合いとして解けると思います。
問題は(3)(4)です。
他の慣性力の問題と同じく外部から見た運動方程式を立てるやりかたと、内部(今回は
・まず、外部から見た運動方程式から。
三つの式に対して未知数が4個あります。つまりもう一つ式が必要になります。
ここで考えなければならないのが紐による動きの制限です。
滑車一つの問題を思い出してみましょう。
左は上方向に加速度
これを拘束条件と言います。
拘束条件のおかげで加速度の変数は一つで済みました。
今回もその条件を考えていきます。
滑車一つの場合を考えると、左右の物体は同じ紐にぶら下がっており、左が上にl動けば右は下に同じだけの距離動くことになります。この変位を二回時間微分すれば加速度になるという寸法です。
同じような考え方を二つの滑車で見てみたのが三枚目の画像。
(二つの新しく用意した変数を使って、三つの等式を立てられたということは、一つ自由度を下げられたことを意味します。)
実際に
これを拘束条件④’とすることで4個の式が作れました。
あとは未知数を求めるだけです。
このやり方の場合、外部から見たA,B,Cの加速度をそのまま求められるため、(4)もスムーズに答えられるのではないでしょうか。
(の二回時間微分して
・二つ目は、滑車
この場合、紐の変位
また(4)は
どちらの解き方も見ておくべきでしょうが、今回は二つ目の慣性力をのやり方が圧倒的に楽ですね。
滑車の問題では、滑車一つにつき紐の変位
滑車で注目すべき点は変数としておく加速度の基準を、(ⅰ)外から見た物体の動きとするのか (ⅱ)糸の動きとするするのか になりますね。