良問の風 132 解説

(1)

スイッチを入れた瞬間にコイルに急に電流がながれることはないため、コンデンサーのみに電流が流れます。
コンデンサーには電荷がたまっていないため、電位差は0で導線と同じように電流が流れます。
よって
I0=VR
(2)

十分に時間が経つと、電流は安定していると考えます。(つまり、dIdt=0)
そのため、コイル間の電圧差は0となり、 導線と同じように電流が流れます。
よって
I1=VR
コンデンサー間の電圧差も0であることから、
Q=CV=0

補足
LC並列回路は電流が安定するまではとても複雑な動きをします。
高校範囲で扱うことはまずありませんが、興味のある方はこちらを参考にしてください。


(3)(4)ではLC回路の電気振動になります。

図の回路の方程式は
QC+LI˙=0
となるため、
I¨=1CLI
となります。各振動数ω=1CLとおいて単振動の微分方程式として解くことができます。

LC回路を参考にすると、流れる電流の推移は、
I(t)=I(0)cosωtQ(0)ωsinωt
となり、コンデンサーにたくわえられた電荷は
Q(t)=I(0)ωsinωt+Q(0)cosωt
となります。

今回、t=0で流れている電流I(0)I1=VRです。
また、たまっている電荷Q(0)0となるため、
となり、コンデンサーにたくわえられた電荷は
I(t)=VRcosωt
Q(t)=VRωsinωt

(3)最初にI(t)=0となるのはωt=π2
t=π2ω=π2CL

(4)コンデンサー間の電圧差は
VC=Q(t)C=VCRωsinωt
よってこの最大値は
VM=VCRω=VRLC